学校自己評価保護者アンケート結果

2009年03月23日

文部科学省の方針により、2008年度から専門学校においても学校の自己評価が義務付けられました。これを受けて、当校では学生と保護者を対象にアンケートを実施しましたので、以下に「保護者アンケート」の結果を公表します。

◆実施期間:2009年2月
◆対象:保護者全員
◆回答率:100% 
◆実施方法:各項目について「評価する=5」「やや評価する=4」「どちらともいえない=3」「あまり評価しない=2」「評価しない=1」の5段階で評価。
*集計結果は小数点第2位以下を四捨五入してあります。


アンケートでは「教育方針」・「学生の受け入れ」・「教育内容および方法」・「教育の成果」・「家庭や地域との連携および情報公開」・「学生支援」・「施設・設備」・「教育の質の向上及び改善」の8分野の各項目について、評価を表す5段階の数字で回答してもらいました。全体の評価結果は、「評価する」が61.4%、「やや評価する」が20.1%、「どちらともいえない」が17.4%、「あまり評価しない」は1.1%、「評価しない」は0.0%でした。以下、各項目の評価結果について報告します。


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1.「教育方針」

「教育方針」についての設問では、明確な教育目標の設定、保護者への説明、教育の独自性、適切な学科の設置などの項目についてお尋ねしました。

全体では「評価する」が58.3%、「やや評価する」が22.2%、「どちらともいえない」が16.7%、「あまり評価しない」が2.8%、「評価しない」が0.0%でした。

「学校は保護者の期待に答えている。」「学科(英語科・国際科)の設置やカリキュラムは学校の理念に照らして適切である。」という項目では、「評価する」「やや評価する」に100%のご回答をいただきました。

一方で、「学校は教育方針や学習内容について保護者にわかりやすく伝えている。」という設問では「あまり評価しない」というご回答をいただきました。

当校では現在、入学式に先立って教育方針やカリキュラムを掲載した書類を自宅宛に送付しており、2008年度からは学年末に学校での1年間の活動報告書を送付していますが、2009年度からはより一層保護者への情報提供を充実すべく、基本的に毎学期末に活動報告書を送付することにしました。


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2.「学生の受け入れ」

「学生の受け入れ」についての設問では、入学選抜方法の適正さや定員の遵守などについてお尋ねしました。

全体では「評価する」が50.0%、「やや評価する」が16.7%、「どちらともいえない」が33.3%、「あまり評価しない」「評価しない」はともに0.0%でした。

「どちらともいえない」というご回答が多かったのは、設問に対する評価がしにくかったことが考えられます。今後は設問項目を検討します。


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3.「教育内容及び方法」

「教育内容及び方法」についての設問では、教員の質、授業や課外活動の充実度、様々な教育機会の提供などの項目についてお尋ねしました。

全体では「評価する」が66.7%、「やや評価する」が16.7%、「どちらともいえない」が14.6%、「あまり評価しない」が2.0%、「評価しない」が0.0%でした。

「学校は教育目的を達成するための資質を十分備えた教員を確保している。」「学校の授業は充実している。」「実地研修や課外活動は充実している。(通訳実習、ボランティア活動等)」という項目では、「評価する」「やや評価する」に100%のご回答をいただきました。

一方で、「学校は社会人としてのルールを学び、職業観を育てるための教育をしている。」という設問では「あまり評価しない」というご回答をいただきました。

これに関しては、当校の特色のひとつとして学生層の多様さが挙げられ、高校の新卒以外にいわゆる社会人入学者が数多く在籍します。そのため、学生の年齢や社会経験が非常に幅広く、高卒がほとんどを占める一般的な学校に比べて、学校自体が社会性を育む場となっていることも事実です。一方で、入学の目的も多岐に渡るため、一般的な大学や専門学校で実施されているような「就職対策」というものを一概に導入しづらいという事情もあります。

しかし、専門学校はより一層「職業教育」が求められており、当校としましてもより実際の職業に即した実践的な教育を採り入れていく予定です。

2009年度からの実施項目としては、県の制度を利用した一般企業による「インターンシップ」への参加を促進します。また、マナー教育の一環として、月に一回「日本の文化」を担当する島田暁美先生を講師に「茶道」の授業を導入します。さらに、就職対策として個別で履歴書や面接の対策などを実施する予定です。

そのほかにも、保護者などの意見を採り入れつつ、社会人としての「職業観の育成」に励んで参ります。


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4.「教育の成果」

「教育の成果」についての設問では、学校での学習成果やそれらの具体的な成果の提示などの項目についてお尋ねしました。

全体では「評価する」が66.7%、「やや評価する」が16.7%、「どちらともいえない」が16.7%、「あまり評価しない」「評価しない」がともに0.0%でした。

「学校は生徒の学習成果を明確に示している。(資格取得状況、スピーチコンテスト等)
」という項目で「評価する」に100%のご回答をいただいたほか、「生徒は学校教育を通じて自分に自信をつけた。」という項目で「評価する」「やや評価する」に100%のご回答をいただきました。

一方で、「学校は社会人としてのルールを学び、職業観を育てるための教育をしている。」という設問では「あまり評価しない」というご回答をいただきました。

「どちらともいえない」という回答が他に比べて多かったのは、「生徒は期待通りの学習成果を上げている。(英検の取得、TOEICの点数等)」「生徒は学校教育を通じて社会人としての資質を身につけた。(生活態度、言葉遣い等)」という項目でした。

前者に関しては、もともとの目標の高さや個人差がありますが、2009年度からは、学校として学生の最終目標とその段階的な達成度をより明確に把握し、学生自身の指針になるべく、学生に「自己点検表」を記入してもらうことにしました。具体的には、入学時点で卒業までの最終的な達成目標や各試験の具体的な目標点数などを記入し、毎学期ごとに自己評価や次学期の目標を立ててもらいます。これにより、学校としても各学生の学習成果をより明確に把握し、教員同士が連携してこれまで以上に個人に合わせた対策ができることが期待されます。

さらに、2009年度は当校3年課程の「専修科」に進学する学生が、チューター(補助教員)として他の学生の世話係を務めます。これにより、より一層の教育の充実が期待されます。

後者に関しては、「教育内容及び方法」における設問に付随した設問であり、前述に譲ります。


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5.「家庭や地域との連携および情報公開」

「教育の成果」についての設問では、学校での学習成果やそれらの具体的な成果の提示などの項目についてお尋ねしました。

全体では「評価する」が61.2%、「やや評価する」が14.8%、「どちらともいえない」が24.0%、「あまり評価しない」「評価しない」がともに0.0%でした。

「生徒は学校に行くのが楽しそうだ。」「学校の雰囲気がよく生徒が生き生きしている。」という項目で「評価する」に100%のご回答をいただいたほか、「生徒はボランティア活動やイベント等に積極的に参加している。」という項目で「評価する」「やや評価する」に100%のご回答をいただきました。

一方で、「学校のホームページをよく見る。」という設問では「評価する(よく見る)」が33.3%、残りの66.7%は「どちらともいえない」でした。

当校はホームページに非常に力を入れており、そのデザインやコンテンツは外部からも非常に高い評価をいただいています。ホームページの製作及び管理は「英語Ⅰ」と「パソコン」を担当する岩下朋大先生が行っています。また、毎週更新の英語による地元ニュース「WEEKLY KAGOSHIMA on the Web」や、様々な学校活動をもれなく紹介する「GAIGO NEWS」をはじめ数多くのブログサイトを開設し、頻繁に更新を行っています。そのため、ホームページを通じた情報提供は比較的充実していると考えております。

一方で、インターネットの接続環境が整っていない場合はこれらの情報を見ることができず、それが1の「教育方針」における設問で、保護者への説明が十分ではないと感じる方がいらっしゃる一因になっていると思われます。今後は1で記述したように、文書による報告も合わせて充実していきます。


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6.「学生支援」

「学生支援」についての設問では、習熟度別の対応や卒業後の進路の支援体制、奨学金制度などの項目についてお尋ねしました。

全体では「評価する」が66.7%、「やや評価する」が20.8%、「どちらともいえない」が8.3%、「あまり評価しない」が4.2%、「評価しない」が0.0%でした。

「学校は学生のペースに合わせて個別に指導する体制を取っている。(放課後・夏季休暇中等)」という項目で「評価する」「やや評価する」に100%のご回答をいただきました。

一方で、「学校は生徒の卒業後の進路について、海外留学・大学編入・就職等の相談・支援の体制が整っている。」という設問では「評価する」と「やや評価する」が合わせて83.3%だった半面、16.7%は「あまり評価しない」というご回答をいただきました。

語学留学に関してはこれまでもフルサポート体制を取っており、今後もより一層の充実を図ります。また、4年制大学への編入に関しては、大学側からの募集が増加しており、今後はそれらの資料提供を充実させるとともに、進路希望に合わせた相談体制を充実させます。就職に関しては情報提供を充実させるとともに、前述したインターンシップ制度の利用促進を進めます。


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7.「施設・設備」

「施設・設備」についての設問では、学習環境、休憩設備、交通の便などの項目についてお尋ねしました。

全体では「評価する」が52.4%、「やや評価する」が38.1%、「どちらともいえない」が9.5%、「あまり評価しない」「評価しない」がともに0.0%でした。

「学校の施設・設備は学習環境の面で満足できる。」「休憩時間にくつろげる休憩施設がきちんと整備されている。(飲み物等の常備も含む)」「課外活動用の設備が充実している。(楽器・スポーツ施設等)」「学校までの交通の便は整っている。」「近接の駅やバス停等から学校までの案内は適切である。(パンフレット等での説明・案内看板の設置等)」という項目で「評価する」「やや評価する」に100%のご回答をいただきました。

一方で、「教室等の学校施設は、募集定員(最大30名)に対して十分対応できるものである。」という設問では「どちらともいえない」にも50.0%のご回答をいただきました。

施設に関しては特に、当校に直接ご来校されなければわからないことが多いのが現実です。当校では、前述したとおり、ホームページに力を入れており、学校施設に関しても写真つきで公開していますが、ネット環境が整っていない家庭では見ることができません。また、入学式や学期末スピーチコンテストなどでは保護者への参加を呼びかけていますが、仕事などで来校が難しい方が多いのが課題です。このため、2008年度はこれらの日程をすべて土曜日に設定しましたが、保護者の状況は変わりませんでした。今後は保護者が参加しやすい日に学校見学会を開催することなどを検討したいと思います。


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8.「教育の質の向上及び改善」

「教育の質の向上及び改善」についての設問では、カリキュラムや学校行事などの自己評価及び改善のための取り組みについてお尋ねしました。

全体では「評価する」が75.0%、「やや評価する」が0.0%、「どちらともいえない」が25.0%、「あまり評価しない」「評価しない」がともに0.0%でした。

当校では、学期ごとに次の学期についてのスタッフミーティングを実施し、前学期の反省や次学期のための改善点などについて話し合う機会を持っています。また、メールによるスタッフ間の連絡も頻繁にとっており、常に「カイゼン」を検討する機会を設けています。2008年度においては前年度の反省点などを踏まえ、カリキュラムも大きく変わりました。今後は学生及び保護者によるアンケートをより充実させることで、より一層「開かれた学校」を目指します。

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当校では、以上の2008年度の保護者による学校評価を踏まえて、2009年度もより充実した教育の提供に尽力して参ります。また、今回は初めての試みで評価項目についても手探り状態であったため、いくつかの項目について保護者の方から「わからない」というご指摘をいただきました。今後はより一層の情報公開を進めるとともに、保護者の意見がきちんと反映されるような設問項目を検討します。





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Posted by GAiGO at 19:13│Comments(0)学校
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