第2回キャリアデザインセミナー
6月27日(水)の午後、2012年度第2回となるキャリアデザインセミナーを開講しました。
本年度第2回目は、華道家元池坊華道教授である井出上望先生をお迎えし、いけばな体験授業を行いました。
池坊の歴史は、いけばなの歴史そのものといえ、室町時代に確立しました。
いけばな池坊には、「立花(りっか)」「生花(しょうか)」「自由花(じゆうか)」の3つの様式があります。「立花」は、室町時代に床の間を飾るものとして生まれた様式です。「生花」は、自然の草木に備わる固有の姿を様式化したもので、江戸時代後期から明治にかけて広まりました。「自由花」は、自由な発想と感覚によって表現するスタイルで、3つの様式のなかで一番新しいものです。
今回の授業では、「自由花」の様式のいけばなを体験しました。
準備していただいた花は、カスミソウ、ヒマワリ、アスティルベ、バラ、グラジオラス、アリストロメリア、レザーフォン、トルコキキョウ。
お花を生ける際は、まず主役の花とその相手の花を決め、テーマと飾る場所を思い描くのだそうです。いけばなを初めて体験する学生が多く、お花の選択やテーマを決めることに苦労していたようです。
今回は約1時間の授業でしたが、井出上先生がお花を生ける場合でも、お花の選択に30分程要すそうです。
約60分の授業中、それぞれ試行錯誤の末、独自のいけばなを完成させました。(すみません、作品ごとの題名(テーマ)はメモを取りそびれてしましいました。)
それでは写真だけですが、作品の一例をご紹介!!
いかがでしょう? 基本を守りつつ、現代の感性にふさわしい「いけばな」でしょうか?
初めて体験した学生も、久しぶりに生けた学生も、日頃の授業とは異なり、刺激になったことと思います。また、日本の文化クラスでも、自国の文化として紹介できるように一度経験しておくことは大切だと言えます。さあ、今度はGAiGO学生が英語で紹介する番ですね!
最後になりましたが、井出上先生、素晴らしい授業をありがとうございました。