5月25日(水)15:30-16:30に、2011年度第2回国際理解講座を開講しました。
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国際理解講座は、
鹿児島外語学院が鹿児島市の中心地
いづろから、現在の
下荒田キャンパスに移転した
1993年にスタートしました。世界各国のゲストを向かえて各国の文化や風習などについて知り、異文化理解を深めることを目的として、当校で月に1回のペースで開講しています。2011年度からは大学生などに向けて
公開しています。
今回のゲストは、鹿児島大学に留学中でトンガ出身のサロメさんでした。
日本では、ラグビー選手や、過去には相撲の力士が知られていますが、比較的馴染みが薄い国です。
トンガの正式名称は「トンガ王国(Kingdom of Tonga)」。その名の通り、王制を敷く王国です。
イギリス連邦加盟国として保護を受けていますが、南太平洋諸国で唯一植民地化されなかった国として誇りを持っています。
南太平洋に浮かぶ172の群島からなる国家で、ポリネシアに属します。
日付変更線に最も近い国で、世界で一番朝が早く訪れる国、つまり、一番早く新年を迎える国です。
熱帯雨林気候帯に属し、季節は暖気と涼気の2つ。気温は最低でも10度程度と、温暖な地域です。
地形はほぼ平らで、最高峰は約1000メートルの火山。地質はほとんどがサンゴで、火山質の島はほとんどが無人島です。
公用語は現地語のトンガ語と英語で、高校から授業はすべて英語で行なわれます。
識字率は98.9%と教育水準が高く、義務教育は5~14歳で、公立学校は無料。
基本的に国内には高校以上の高等教育機関がないため、ほとんどの人がサロメさんのように海外の大学で勉強します。
産業は、農業、漁業、観光のほか、ほとんどが海外に出稼ぎにいっている人からの送金に頼っています。
カボチャの生産が盛んですが、ほぼ輸出用で、そのうちの約9割が日本向けです。国内では調理法がないため食用にされず、余りはブタのエサとして利用されるそうです。サロメさん自身も日本に来るまで食べなかったそうです。
観光では、白砂のビーチや洞窟などの観光スポットのほか、サーフィンやダイビング、イルカとの遊泳やホエール・ウォッチングなどが体験できます。
宗教はほとんどがキリスト教で、カトリックとモルモンが大部分を占めます。そのため、日曜日は教会に行くことが義務づけられ、労働や娯楽は法律で禁じられています。唯一、生活必需品のパン・バター・ミルクだけは午後に限って販売が認められています。また、目上の人に対する礼儀が厳しく、子どもはどんな形でも父親の頭に触れてはいけないそうです。公式の場では足を出す服装は禁じられています。
国民は王族・貴族・平民の3つの身分に分けられています。
国民は直接首長と話すことができず、各地域にいるTalking Chiefと呼ばれる報道官のような人を通じて話します。
近年、王政の半分を民主化することになったそうですが、サロメさんもシステムがよく理解できないようです。
国の位置さえよくわからなかったトンガですが、これで少しは身近に感じられるようになりました。
ぜひ一度行ってみたい国の暫定一位です(次回の暫定一位候補はまだ未定です)
因みに
サロメさんは今年の
鹿児島大学留学生会(KUFSA)の
会長で、今週の5/28(土)に鹿児島市で行なわれる
新入留学生歓迎会「春の集い」でも、ボランティアで参加する
GAiGOの学生とご一緒します。
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第3回国際理解講座は、6月29日(水)に開講予定です。(ゲストは未定)
参加ご希望の方は電話(099)254-9290までお気軽にお問合せください。(先着15名・学生優先・参加無料)