英語落語ワークショップ&講演会

GAiGO

2016年07月05日 13:13

7月3日(日)、かごしま市民福祉プラザ5階大会議室にて「語学から 語楽(ごがく)へ。英語落語ワークショップ&講演会」(主催:鹿児島外語学院(GAiGO)・(公財)鹿児島市国際交流財団(KIEX))を開催しました。イギリス人のバイリンガル落語家・ダイアン吉日さんをゲストにお迎えし、英語落語とワークショップ、講演会を実施。開演から閉幕まで大盛り上がりでした。


会場入り口の立て看板


スタッフは8:30に集合し、会場設営やリハーサルを実施。
開場の13:00前から大勢のお客様が入口付近に待機し、13:30の開演時には会場はほぼ満席でした。

GAiGOJames先生英語科大迫望美さんが日本語と英語で司会を務めました。

まずは主催者を代表して、手嶋学長があいさつ。
「梅雨と掛けてスピーチと解きます。その心は・・・短いほうがよい」という入りで、観客から早速笑いが起きました。


司会のJames先生と英語科の大迫望美さん

手嶋学長によるあいさつ


その後、国際科の生徒2名による英語落語を披露しました。
大迫空海子さん「寿限無」井樋こころさん「死神」という演目を披露しました。
一応、「落語は素人なので温かい目でご覧ください」という司会を入れ、観客からは笑いも生まれましたが、堂々とした2人の落語には賞賛の声をたくさんいただきました。

また、GAiGO独自のアプローチとして、英語があまり聴き取れなくても内容が理解しやすいように、スクリーンに挿絵を映し出す演出をしました。評判は上々で、今後もGAiGO発の英語落語の演出におけるスタンダードとなりそうです。


前座:国際科の大迫空海子さんによる「寿限無」

国際科の鴨野国春君は「お茶子」としてサポート

前座:国際科の井樋こころさんによる「死神」


そして、メインのダイアン吉日さんによる英語落語ワークショップ&講演会へと移りました。

小噺や落語についての説明などに続き、創作落語(山本正昭さん作)を披露していただきました。
イギリスの田舎町から初めて日本の大阪を訪れた青年を主人公に、日本人のあるあるネタを盛り込んだ傑作です。

"How old are you?" など、外国人と見ると日本人が必ず聞いてくる質問に徐々にウンザリしていく話で、観客は大爆笑の連続でした。

その後、落語の所作について説明をしてから、観客の中で特に反応のよかったアメリカ人の男性を壇上に上げて、色々な場面を演じてもらいました。2人、3人による会話や歩く動作、扇子と手拭いで様々なものを表現しての演技などをしてもらいましたが、素晴らしい表現力で大きな笑いを生みました。実はこの方、もともと落語に興味をもって自分で動画を観たりしていたそうです。


ダイアン吉日さんによる英語落語

ワークショップではアメリカ人の参加者が落語の所作に挑戦


ワークショップが終わると、バックパッカーで世界中を旅した経験を写真を見せながらお話していただきました。その旅の途中で立ち寄った日本で、桂枝雀落語と出会い、枝雀の英語の先生がたまたま友人だったという縁もあり、枝雀の落語寄席でアシスタント(お茶子)を務めました。それが現在へと繋がっているのです。


世界中を旅したバックパッカー時代についての講演会


英語落語以外にも、バルーン・アーティストや笑うヨガ「ラフター・ヨガ」の講師という顔も持つダイアンさん。
今回は、最後に会場全員でラフター・ヨガを体験しました。

深呼吸した後、息を吐きだすときに思いっきり笑うだけですが、呼吸法に加えて、笑うことで気分がすっきりします。科学的には、一日最低連続して10分間笑うことが気分転換に効果的だそうです。今後、お風呂場などから笑い声が聞こえて来たら、それはこのワークショップの参加者かもしれません^^


笑うヨガ「ラフター・ヨガ」を体験

参加者全員で記念撮影


第1回目の今回は、初めての試みで試行錯誤の連続でしたが、学院スタッフや生徒、共催者の(公財)鹿児島市国際交流財団スタッフをはじめ、スポンサーや設営業者など、本当に多くの方のご協力で大盛況のうちに終えることができました。なにより、「笑い」というテーマにたがわず、終始笑いが絶えなかったのが一番の収穫でした。来年も引き続き実施予定ですので、ぜひチェックしてください。

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