「ガイジン」による日本語スピーチ大会
2009年1月17日(日)に
「外国人による日本語スピーチコンテスト」(主催 財団法人鹿児島県国際交流協会)が鹿児島市の県民交流センターで行われました。
12日(日)の予選の35名から
10名が選ばれ、
GAiGOが普段から付き合いのある
鹿児島大学の留学生や、当校で講師を務めるイギリス人の
Tomも見事出場を果たしました!
ということで、当校の学生もわざわざ応援に駆けつけてくれました。他にも鹿児島大学の留学生が大勢応援に来ていました。
テーマもそれぞれの経験にもとづいて多岐に渡っており、日本の歴史・自然・文化などへの深い言及には、会場から思わず関心の声が漏れていました。また、スピーチの至るところにユニークさが散りばめられており、笑いを誘っていました。学生達にとってもいい刺激になったようです。
結果は、
「『ガイジン』と呼んでください」というスピーチを披露したカナダ人のALTの男性でした。
予選と同様、袴(はかま)姿で登場し、見事な日本語はもちろん、
「ガイジン」という言葉が室町時代から使用されていたという、日本人でも普通は知らない歴史にまで言及し、その他多くの例を挙げた上で、外国人はどう足掻いても
「外の人」だという結論を導いていました。正直、個人的には、色々な話を取り上げ過ぎていて途中から論点がバラバラで訳がわからなくなった印象を持ちましたが、恐らく日本語能力に加えて、逆説的な論点が審査員には新鮮に聞こえたのでしょう。
GAiGOの
Tomは
火山が専門で鹿児島に来ており、世界中の山々を登頂した
「山オタク」として、日本の山の魅力を熱く語りました。世界中でも稀に見る美しい山が身近にあるのに登山がさほど盛んではない日本について、実は日本に登山を紹介したのはイギリス人であることなどを取り上げながら、
「『灯台下暗し』デス!」と、
「登山のススメ」を熱く説きました。残念ながら入賞は逃しましたが、
「外の人」だからわかる、身近なものの美しさに気づかされる見事なスピーチでした。でも後日、南日本新聞ではちゃんと
「山オタク」という言及がありました
表彰式後、審査員からは、内容が多岐に渡っていて例年以上のレベルの高さだったとの講評がありましたが、本当にひとつひとつのスピーチが個性的で、聞いていて非常に面白く、また勉強になりました。
ただし、審査に関しては、審査員は発表者一人ひとりに対する講評をきちんと発表すべきではないでしょうか。
発表者にとっても今後の糧になるでしょうし、観客にとっても審査基準が明確になると思うのですが。(事実、審査結果に対しては当校から応援に来ていたほとんどが「え~?」という反応をしていましたし。)
「山オタク」の
Tomの発表
出場者全員で記念撮影
応援の
留学生と
GAiGOのスタッフ・学生で
Tomを囲んで
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